SIGMABLADE+SigmaSystemCenterによる仮想マシンの自律運用システム
管理機能がコンポーネント化(サブシステム化)されているSigmaSystemCenter(SSC)では、あるサブシステムの機能を利用するためには、そのサブシステムをSSC本体に登録しておく必要があります。
まず、DeploymentManager(DPM)を登録します。DPMはシステム構成管理機能を提供するサブシステムです。SSCの管理ビューを開き(タイトルバーの「管理」をクリック)、左ペインのツリービューにある「サブシステム」をクリックします。右サイドバーの「設定」メニューにある「サブシステム追加」をクリックすると下の画面が表示されるので、「サブシステム種類」ドロップダウンリストで「Webサーバ for DPM」を選択、「パスワード」および「パスワード確認」にSSCのインストール時に設定したDPMの管理パスワードを入力して「OK」をクリックします。
サブシステムの一覧画面に戻ったら、再度「設定」メニューの「サブシステム追加」をクリックして、仮想化サブシステムを追加します。今回はVMwareを利用するので、「サブシステム種類」で「VMware VirtualCenter」を選択します。残りの項目は以下のように設定します。
上記の項目を入力したら「OK」をクリックしてください。
さて、SSCにはVMware用のサブシステムとして「VMware VirtualCenter」のほかに「VMware ESX Server」があります。ただし、こちらはVirtualCenterを登録するとそのVirtualCenterで管理しているESX Serverが自動的に検出/登録されるので、手動で登録する必要はありません。VirtualCenter登録後に「サブシステム一覧」画面の「操作」メニューで「画面更新」をクリックすると、ESXサーバがサブシステム一覧に追加されているはずです(追加されていない場合は少し時間を置いて画面を更新してみてください)。
もっとも、ESX Serverが検出されただけでは、後ほど説明する「Failover」などの操作をSSCから実行することができません。そこで追加の設定を行います。「サブシステム一覧」のESX Serverの右端にある「編集」ボタンをクリックして下の画面を開いてください。「ホスト名」および「ポート」には自動検出された値が設定されているので、「アカウント」に管理者アカウントの「root」を入力し、「パスワード更新」をチェックして「パスワード」と「パスワード確認」にrootのパスワードを入力して「OK」をクリックします。今回は物理サーバが2台なので、2台それぞれで追加の設定を行います。
なお、今回は仮想マシンの構成ファイルを格納するために共有ストレージ(iStorage)を利用しますが、物理サーバ間で1つのボリュームを共有する(個々の物理サーバごとに特定のボリュームをひも付ける必要がない)ため、SSCからはiStorageを意識する必要はありません。そのため、「iStorageManager」サブシステムは登録してなくても結構です。
サブシステムの登録が終わったら、次に管理対象となるマシンをSigmaSystemCenter(SSC)に登録します。マシン登録の基本的な手順は次のようになります。
まず、グループを作成しましょう。タイトルバーの「リソース」をクリックしてリソースビューを開き、ツリービューの「マシン」をクリックして「マシン一覧」画面に移動します。
グループを作成するには「設定」メニューの「グループ追加」をクリックします。すると、下の画面が開くので、「名前」に分かりやすいグループ名を付けて「OK」ボタンをクリックします。今回は物理サーバのグループ「SIGMABLADE」と仮想マシンのグループ「VM」を作成しました。
下はグループ作成後の「マシン一覧」画面です。ツリービューの「マシン」の下に作成したグループが追加されているのが分かります。
次に、グループにマシンを登録します。「設定」メニューの「マシン登録」をクリックしてください。すると、下の「管理外のマシン一覧」画面になります。ここでは登録するマシンにチェックを入れ、下の「親のリソース」から所属グループを選択して「OK」をクリックします。まず「esx1」と「esx2」をチェックして「親のリソース」で「SIGMABLADE」を選択して「OK」をクリック。再度「管理外のマシン一覧」画面を開いて「VM-01」、「VM-02」、「VM-03」にチェックを入れ「親のリソース」で「VM」を選択して「OK」をクリックします。
マシン登録後の「マシン一覧」画面です。
以上でマシン登録は終了です。