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サンプルアプリケーションのインストレーション

インストール前の注意事項

  • このサンプルアプリケーションは、Nautica Wrokflow 0.9のサンプルアプリケーションを一部改良したものである。そのため、サンプルアプリケーションを実行させるためには、データベースはGeronimoにインストールされているDerbyの他に、MySQLが必要である。
    MySQLはこのアプリケーションでのみ使用しているだけなので、Geronimoとの連携は必要なく、MySQLを単体でインストールすればよい。
  • それぞれのデータベースが管理するデータは、以下のとおりである。
    データベース名管理するデータ備考
    Derbyユーザ管理に関するデータワークフローに直接関係しているデータ
    MySQLその他申請管理に関するデータワークフローに関係していないデータ
  • MySQLへの接続はJNDIで参照しておらず、ソースコードの中で直接JDBC接続している。そのため、MySQLからDerbyなどの他のデータベースへ変更するときは、ソースコードを改編する必要がある。
  • このサンプルアプリケーションは、本プロジェクトで用意しているNautica Workflow 1.0用のJAX-WS通信インタフェースを用いて接続している。

インストール前提環境

実行環境に以下のものがインストールされていることを前提条件とする。

サンプルアプリケーションのデプロイ

  1. NauticaAxisSampleプロジェクトをビルドして、WARファイルを作成する。(NauticaAxisSample.war)
  2. 作成したWARファイルを、Geronimoにデプロイする。
    $GERONIMO_HOME/bin/deploy.sh deploy NauticaAxisSample.war
    

データベースへのデータ登録

ここでは、SQLファイルを用いてデータベースにサンプルアプリケーション用データを登録する。以下に、データベースへのデータ登録に使用するSQLファイル名と用途を示す。ここで、$NAUTICA_SAMPLEはNauticaAxisSampleプロジェクトのホームディレクトリとする。

SQLファイル名用途
insert_table_for_engine.sqlユーザ管理データ登録用
create_table.sql申請管理テーブル作成用
insert_table_for_local.sql申請管理データ登録用

  1. Derbyへのユーザ管理データの登録
    ijコマンドラインから、RUNコマンドでSQLファイルを実行する。
    (ijコマンドの使用方法は、テーブルの作成と初期データのロードを参照)
    ij> RUN '$NAUTICA_SAMPLE/sql/derby/insert_table_for_engine.sql';
    
  2. MySQLへのデータ登録
    1. UTF-8指定でのデータベース作成
      UTF-8指定でデータベースを作成し、データベースのユーザに権限を割り当てる。
      (UTF-8の指定方法は、MySQLの言語をUTF-8にするにはを参照)

      以下は、データベース名をnautica、ユーザ名をnautica、ユーザパスワードをnauticaとした場合の、mysqlコマンドラインの実行例である。
        //rootユーザでログイン
      # mysql -u root
       //UTF-8指定でテーブル作成
      mysql> create database nautica default character set utf8;
       //ユーザ名nauticaにnautica関連テーブルに対する全権限を与える
      mysql> grant all on *.* to nautica@localhost identified by 'nautica';
       //権限テーブルの再読み込み
      mysql>flush privileges;
       //MySQLの終了
      mysql>\q
      
    2. SQLファイルの実行
      まず、申請管理データのテーブルを作成する。mysqlコマンドラインから、sourceコマンドでSQLファイルを実行する。
      mysql> source $NAUTICA_SAMPLE/sql/mysql/create_table.sql;
      
      次に、上記で作成したテーブルに申請管理データを登録する。mysqlコマンドラインから、sourceコマンドでSQLファイルを実行する。
      mysql> source $NAUTICA_SAMPLE/sql/mysql/insert_table_for_local;
      

プロセス定義ファイルの登録

サンプルアプリケーションで使用するプロセス定義ファイルを、Nautica Workflow 1.0へ登録する。
以下に、登録に必要な情報を示す。(プロセス定義ファイルの登録方法は、XPDLファイルの登録方法を参照)

パッケージ登録名相対パス
Overtimesample/Overtime.xpdl

なお、Overtime.xpdlはNauticaWorkflowプロジェクトの中のvar/nautica/repository/sample/の中にある。

以上で、サンプルアプリケーションのインストールが完了となる。

サンプルアプリケーションの起動

  1. Nautica Workflow 1.0を起動する。(起動方法は、Nauticaの起動を参照)
  2. ブラウザからサンプルアプリケーションにアクセスする。
    (ここでは、GeronimoサーバのIPアドレスを192.168.14.84とする)
    http://192.168.14.84:8080/NauticaAxisSample/
    

サンプルアプリケーションの使用方法などは、Nautica Wrokflow 0.9のサンプルアプリケーションを参照すること。