IPA Fonts/IPAex Fonts (2書体パック_IPAexフォント(ver.002.01)) | 2012-11-08 09:36 |
IPA(独立行政法人情報処理推進機構、理事長:西垣 浩司)は、2010年2月26日、「IPAフォント(アイピーエー フォント)」の新シリーズ、「IPAexフォント(アイピーエーイーエックス フォント)」を公開しました。 あわせて、従来の「IPAフォント」シリーズについても、利用者の意見を反映したバージョンアップ版を公開しました。
IPAフォントは、誰でも無償で利用できる、高品位を目指した日本語フォントです。基本ソフトウェアなど、プラットフォームの種類を問わず、多様な情報機器で共通に利用することができ、どの環境の下でも同じ形状の高品質な文字の表示・印刷を可能にします。2007年10月の一般公開以来、10を超えるLinuxディストリビューションや各種アプリケーションへの採用も進み、日本語文書をやりとりする際の高い互換性を実現する基盤として活用されつつあります。 従来のIPAフォントでは、文字送りについて、「固定幅」のものと「プロポーショナル(変動幅)」のものとを別のフォントとして分離していましたが、日本語文書作成者の利便性向上のため、これらを一つに統合したIPAフォントの新シリーズ「IPAexフォント(Ver.001.01)」を公開しました。 あわせて、従来の「IPAフォント」シリーズについても、利用者の意見を反映したバージョンアップ版として「IPAフォント(Ver.003.02)」を公開しました。
日本語文書の印刷においては、和文文字(仮名、漢字等)は固定長で、欧文文字は文字幅に合せた幅(プロポーショナル(変動幅))で、文字を配置することが一般的な慣例となっています。 従来の「IPAフォント」は、過去のシステムとの互換性の観点から、固定幅と変動幅のフォントを完全に分離し、欧文文字、和文文字ともに固定幅の「IPA明朝」、「IPAゴシック」と、欧文文字、和文文字ともに変動幅の「IPA P明朝」、「IPA Pゴシック」の4種類のフォントを提供していました。 その結果、上記のような一般的な日本語の慣例に従った文書を作成する場合、例えば欧文文字の部分には「IPA P明朝」を用い、和文文字の部分には「IPA明朝」を用いる、といった使い分けを、一つの文書の中で行う必要がありました。 今回提供を開始したIPA exフォントは、固定幅と変動幅を一つのフォントに統合することで、日本語文書作成時における、前述のようなわずらわしさの解消をねらったものです。
IPA exフォントの公開に併せ、従来型のフォントである「IPAフォント」シリーズの修正版として IPAフォント(Ver.003.02)を公開しました。 Ver.003.02では、旧版の利用者からの指摘があった不具合の修正をするとともに、欧文と数字の判別が容易となるように、文字のデザインなどを修正しました。