DTXMania 099 series, and DTXCreator: (099g(191022)) | 2019-10-23 00:21 |
DTXMania 100 series, and DTXCreator: (119(211020) and 035(191001)) | 2021-10-20 00:00 |
DTXManiaでは、サウンドの再生方法として、WASAPI排他, WASAPI共有, ASIO, DSound のいずれかを選択し、使用することができます。 初期設定では、WASAPI共有(Win10時)またはWASAPI排他(Vista~Win8.1)が選択されています。
SoundType | 特長 | 使用条件 | バッファ設定(出力ラグ時間の設定) |
WASAPI排他 | Vista以降、OS標準機能として使用できる、サウンドを低遅延で入出力できる機能。アプリケーションがサウンドデバイスを占有するようになるため、演奏配信などで他のアプリケーションからサウンドデバイスを使用することができなくなる。 | Vista以降であれば、OS標準機能として使用可能。 | CONFIGURATION/System/WASAPIBufSize で設定する。ここに0を指定すると、システム負荷を考慮せずにとにかく設定可能な最小のバッファサイズを自動設定する。1以上の値を指定した場合はこれを設定希望値として、この値以上で設定可能な最小値に設定される。実際に設定された値は、ウインドウのタイトルバーに表示される。初期値は50(ms)で、タブレットPCなどの非力なPC向けの設定になっているが、このバッファ量はそのままサウンド出力の遅延量となるので、他の処理に影響が出ない程度でできるだけ小さく設定すべきである。ここに手動で10~20程度の値を設定して、設定画面を脱出したときに最終的に設定されるバッファ値が10~40ms程度に収まっていれば、まあまあ良い感じの設定ではないかと思う。(筆者個人は20msを超えるとラグが大き過ぎて耐えられないですが。) USB接続のサウンドデバイスを使っている場合は、どう頑張ってもバッファサイズを小さくできず(30ms~)、またサウンド処理の負荷も非常に高くなるので注意。内蔵サウンドチップ、またはPCIex接続のサウンドカードの使用を推奨します。 なお CONFIGURATION/System/Sound Settings/WASAPI Event DrivenをONにすることで、更にバッファサイズを小さくできるが、システムの負荷は大きくなる。 |
WASAPI共有 | Win7以降、OS標準機能として使用できる、サウンドをそこそこ低遅延で入出力できる機能。WASAPI排他とは異なり、他のアプリケーションとサウンドデバイスを共有可能。Win10であれば、10ms程度の遅延を実現可能 (WASAPI排他やASIOではもっと遅延を小さくできますが) | Win7以降であれば利用可能。 | CONFIGURATION/System/WASAPIBufSize でバッファの「更新間隔」を設定する。WASAPI共有の場合は、バッファ「サイズ」を直接設定するのではないことに注意。2~4程度の値が、バッファサイズ換算で10ms程度に相当する。0 を指定すると、設定可能な最小値を自動設定する。これも最終的に10ms+αの値になればいい感じ。 こちらもUSB接続のサウンドデバイス使用時はバッファサイズ大・処理負荷大となってしまうため、PC内蔵のサウンドチップ又はPCIex接続のサウンドカードの使用を推奨します。 |
ASIO | ちょっと高級なサウンドカードでサポートされている、サウンド入出力の遅延を小さくすることを目的とした機能。他のアプリとのサウンド入出力共有不可。 | ASIOをサポートしたサウンドカードで使用可能。XPでも使用可能。サウンドカードがASIOをサポートしていない場合は、ASIO4ALLというフリーソフトを使うことで、ASIOを使用することができるようになる。 | DTXMania本体では、ASIOのサウンドバッファ量を設定することはできない。サウンドデバイスに付属する、ASIO関係のユーティリティを使って設定する。ユーティリティがない場合は、フリーソフトのASIOcapsなどを用いることで設定可能。 |
DSound (正確には、DirectSound) | OS標準機能。XPまでは出力時のタイムラグもほとんどなかったが、Vista以降ラグが非常に大きくなった。ただし動作負荷は非常に小さい。 | 特になし。ただし将来のDTXManiaでは廃止予定。 | 自動設定(ユーザー側での設定項目なし) |
なお、WASAPIとASIOを使用する場合は、同時に再生するサウンドの数が増えると、システムへの負荷が大きくなります(DTXManiaのプログラム側で何とか負荷を軽減できないか検討中です)。DSoundではそのようなことはありません。