最近の更新

2009-09-27
2009-07-06
2009-04-11
2009-04-09
2009-03-06

Neueste Datei-Release

sticker (0.1.5.2)2009-10-25 12:47

サイドバー

Stickle

Sticker定義ファイル生成スクリプト

Stickleとは

 Stickleは、Stikerの動作を設定するXML定義ファイルを生成するためのスクリプト、またそのスクリプトを解析し、Stickerの定義ファイルを生成するスクリプトエンジンです。
Stickleは、Stickerの動作定義により高度な柔軟性をもたらします。

 StickerのXML定義ファイルは、十分に簡潔な内容のXMLファイルです。 直接記述してもなんら問題はありません。
また、シンプルな制御構造の記述や、特定の用途のための変数の利用も可能なため、ある程度の柔軟性も持っています。
しかし、場合によっては、より高度な柔軟性が必要になることもあります。

 例えば、接続先のデータベースや、データソースとなるCSVファイルを、状況によって動的に切り替えたい場合、Stickerの定義ファイルだけでそれを実現するのは困難です。
また、Stickerの定義ファイルではロジックフローの制御を表現することができますが、XMLファイル上で制御構造を表現するのは、冗長になりがちです。

 StickleスクリプトでStickerの動作を記述することで、静的な「設定」でなく、動的な「アルゴリズム」によってStickerを制御できるようになります。
これによって、例えば以下のようなことが可能になるはずです。

  • 業務系アプリケーションにおいて、開発環境、テスト環境、本番環境のいずれで実行されているのかを自動的に判断し、適切なデータベースへ接続する。
    このことによって、開発環境用に作成したデータ移行設定を、そのままテスト環境や本番環境で使用することができるでしょう。
  • インストールプロセスの一部として利用する。
    ラッピングされた記憶媒体(CD-ROMやDVD-ROMなど)やネットワークを経由して、インストーラ形式で配布されるソフトウェアにおいて、異なるバージョン間のデータ移行に利用するといった、新たな要求にこたえられます。
    インストール先のユーザ環境やインストールバージョンに応じて、旧バージョンのデータを新バージョン(またはその逆も)へ移行するといった応用も可能になります。

 Stickerは、データベース同士を糊付けするツールですが、Stickleを使用することで、Stickerはより用途が広く、融通の利く接着剤となってくれることでしょう。

Stickleはなにをするのか

 Stickleスクリプトエンジンが行うことは、とても単純です。
あなたが記述したスクリプトを解析して、その内容に従ってXMLファイルを生成するだけです。
このXMLファイルの内容は、Sticker定義ファイルの形式に正確にのっとったものです。
したがって、このファイルをStickerに与えることで、Stickerは意図通りに処理を実行してくれるはずです。
たったこれだけのことですが、Stickerに新たな活躍の場を与えるには、じゅうぶんです。
今後、Stickleはスクリプトという立場で、Stickerの定義ファイルとはまた違った方向に、独自に拡張されていくでしょう。

Stickle動作環境

 現在のところ、stickleスクリプトエンジンの実装は、groovyスクリプトとしてのみ提供しています。
したがって、Stickleを動作させるには、Stickerが動作する環境、Sticker自体に加えて、groovyランタイムが必要です。
ただし、groovyスクリプトはjavaバイナリへのコンパイルが可能ですので、必要であれば、通常のjava実行可能形式にすることもできます。
詳細は、groovyのサイトを参照してください。

使い方

groovy sticklec -s [Sticleスクリプトファイルのパス] -d [生成するSticker定義ファイルのパス]

Stickleは、コマンドラインで実行します。
例えば、Windowsのコマンドプロンプトでsticklec.groovyがあるフォルダに移動し、"C:\Stickle\Example.stickle"というStikleスクリプトから"D:\Sticker\Definition.xml"というSticker定義ファイルを生成するには、以下のコマンドを実行します。

groovy sticklec -s C:\Stickle\Example.stickle -d D:\Sticker\Definition.xml
もちろん、パスは相対でもかまいません。
また、"-n"オプションを加えると、"-d"オプションで指定した出力先のファイルが既に存在する場合でも、問い合わせなしで上書きします。

 つまり、スクリプトやバッチファイル、またはシェルなどで、以下のようにコマンドを実行すると、StickleとStickerが連続で実行され、Stickleスクリプトで直接制御しているような感覚でStickerを扱うことができます。

groovy sticklec -s C:\Stickle\Example.stickle -d D:\Sticker\Definition.xml -n
java -jar sticker-x.x.x.jar D:\Sticker\Definition.xml

Download

 現在のStickleスクリプトエンジンの実装は、それ自体スクリプトであるため、ソースコードのみの提供です。
StickerプロジェクトのCVSから、Stickleモジュールをチェックアウトして使用してください。

リファレンス

 ここを参照してください。

FAQ

 準備中です。

ライセンス

 Stickleのライセンス条件は、Stickerに準じます。

have fun!