mail2weblog (1.3.9) | 2013-08-09 13:18 |
本プログラムをサービスとして公開していますのでそちらの利用も推奨します。
環境の準備が不要で簡単に使えます。バージョンアップ対応も順次行なっています。
上記環境が整えば Windows/UNIX/Linux 問わず動作します。
リアルタイムにブログ記事の反映を行うため
を用意して使います。
オススメは Heroku の利用です。
http://www.heroku.com/ |
ユーザ登録はもちろん Heroku の基本的な使い方を知る必要がありますが、無料でかつリアルタイム反映を最も有効に使える環境です。
Heroku を理解した上で利用すれば無料で使えますが、使い方によっては料金が発生する場合があるのでご了承ください*1。
Heroku を利用する場合、以下のサイトが参考になります。
以上を参考に m2w4clockwork.rb を Heroku へデプロイしてください。
それ以外の場合は m2w.rb を定期実行させます。
画像の加工を行うため以下のライブラリを環境に用意する必要があります。
RMagick は画像加工用の Ruby のライブラリです。
RMagick を動作させるためには環境依存のネイティブライブラリである ImageMagick を必要とします。
Windows で RMagick をインストールするには以下の情報が参考になります。
推奨している利用環境である Heroku も RMagick に対応しています。
ただし、Heroku を利用する場合でも bundle install を実行するのにローカル環境のセットアップが必要になります。
Heroku を利用する場合、シェバンの書き換えは不要なので「3.1. シェバンの書き換え」は読み飛ばして下さい。
シェバンとは「#!」から始まるスクリプトの一行目にある記述のことです。 シェバンはスクリプトを解釈するインタプリタを明示するものです。
mail2weblog は Ruby で動作するスクリプトです。そのため Ruby インタプリタのパスを明示する必要があります。
m2w.rb の初期のシェバンは以下のようになっています。
#!ruby
以下のポイントに注意し、使用する環境に合わせて書き換える必要があります。
続いてそれぞれの書き換えポイントについて説明します。
初期のシェバングは、事前に実行環境で ruby コマンドへの PATH が通っていることを前提にしています。
PATH が通っていない場合は、適切なパスを指定してください。例えば典型的な例を挙げます。
これらは動作環境により異なるので、レンタルサーバ等での動作を検討している場合は調査が必要です。
調査した結果を元にシェバングを書き換えてください。例えば以下の通りです。
ちなみに以下のように ruby コマンドを直接呼び出してスクリプトを実行する際(例えば自前の Windows 環境等で動作させる場合などが該当)は、気にする必要はありません。
ruby m2w.rb
自分の環境に合わせて conf/02_user フォルダのファイルをテキストエディタで編集します。
使い始めの際に必要となる重要な変更点は以下の3つです。
pop3.rb にある以下の各行をテキストエディタで編集してください。
# POP3 のメールサーバのアドレスを指定してください。 # 例)pop3.lolipop.jp M2W_POP3_SERVER_ADDRESS = '' # POP3 のメールサーバのポートを指定してください。 # 特別な環境でない限り 110 だと思われます。 # 例)110 M2W_POP3_SERVER_PORT = 110 # POP3 のメールサーバにアクセスする際に使用するユーザ名を指定してください。 M2W_POP3_SERVER_USER = '' # POP3 のメールサーバにアクセスする際に使用するパスワードを指定してください。 M2W_POP3_SERVER_PASSWORD = '' # POP3 のメールサーバへのアクセスが SSL の場合は true を指定してください。 M2W_POP3_SERVER_ENABLE_SSL = false
コメントとして設定に関する情報が載っているので、それを参考に値を決定してください。
作者が利用しているロリポップサーバでは、メールアドレスを自由に追加できます。
そのためブログ投稿用のメールアドレスを作成して利用しています。
ブログ投稿の結果を返信メールとして受け取りたい場合は、smtp.rb をテキストエディタで編集してください。
応答メールを受信することで、投稿済みブログ記事の取得/再編集/削除ができるようになるので、設定を推奨します。
コメントとして設定に関する情報が載っていますが、 まずは M2W_REPLY の設定を以下のように false から true に変更してください。
# メールによる返信を行う場合は true を指定してください。 M2W_REPLY = false
さらに以下の値を決定してください。
M2W_REPLY_ADDRESS = '' # 以下に通知に利用する SMTP サーバの情報を設定してください。 # SMPT サーバのアドレスを指定してください。 # 例)smtp.lolipop.jp M2W_SMTP_SERVER_ADDRESS = '' # SMTP サーバのポートを指定してください。 # 25 もしくはセキュリティ上の理由から 587 の可能性があります。 # 例)25 M2W_SMTP_SERVER_PORT = 25 # SMTP のメールサーバへのアクセスが SSL の場合は true を指定してください。 M2W_SMTP_SERVER_ENABLE_SSL = false
さらにメール転送サーバのセキュリティの認証方式に応じた設定を行います。
メール転送サーバには大きく2つの認証方式があります。
認証方式に応じた文字列を M2W_SMTP_SECURITY_TYPE に指定します。
認証が不要な場合(というのは、おそらく相当なレアケースだと思うが…)、いずれの文字列も指定せず空文字を指定してください。
それぞれごとの設定方法を以下に指定します。
POP3 before SMTP とは、POP3 サーバの認証通過を前提として SMTP へのアクセスを許すという認証方式です。
メイン開発者が利用しているロリポップサーバは、数年前までこの方式を採用していました。
POP3 before SMTP の認証方式を採用したメール転送サーバを利用する場合は、前提となる POP3 サーバへの認証情報の設定が必要です。
コメントの情報に従い、以下の情報を設定してください。
# POP3 のメールサーバのアドレスを指定してください。 # 例)pop3.lolipop.jp M2W_POP3_BEFORE_SMTP_SERVER_ADDRESS = '' # POP3 のメールサーバのポートを指定してください。 # 特別な環境でない限り 110 だと思われます。 # 例)110 M2W_POP3_BEFORE_SMTP_SERVER_PORT = 110 # POP3 のメールサーバにアクセスする際に使用するユーザ名を指定してください。 M2W_POP3_BEFORE_SMTP_SERVER_USER = '' # POP3 のメールサーバにアクセスする際に使用するパスワードを指定してください。 M2W_POP3_BEFORE_SMTP_SERVER_PASSWORD = '' # POP3 のメールサーバへのアクセスが SSL の場合は true を指定してください。 M2W_POP3_BEFORE_SMTP_SERVER_ENABLE_SSL = false
SMTP-AUTH は、メール転送サーバ自体が認証機能を持つ方式です。
メイン開発者が利用しているロリポップサーバは、数年前から POP3 before SMTP からこの方式に変更になりました。
POP3 before SMTP の認証方式を採用したメール転送サーバを利用する場合は、POP3 before SMTP の場合とはユーザ名とパスワードのみが必要になります。
コメントの情報に従い、以下の情報を設定してください。
# SMTP サーバにアクセスする際に使用するユーザ名を指定してください。 M2W_SMTP_SERVER_USER = '' # SMTP サーバにアクセスする際に使用するパスワードを指定してください。 M2W_SMTP_SERVER_PASSWORD = ''
設定が完了したら全てのファイルをサーバにアップロードします。
アップロードの場所はお好みで構いません。
ローカルで動作させる場合、アップロードはもちろん不要です。
アップロードしたら m2w.rb に実行権を与えるためパーミッションを「755」に変更してください。
パーミッションの変更は UNIX/Linux 等のシステムで必要な作業です。そのため Windows 環境で動作させる場合は不要です。
前提にて書きましたが、常時稼動環境が無ければブログ記事の反映をリアルタイムに行うことはできません。
本プログラムは、定期実行運用を想定して設計されています。そのため cron 等の定期実行環境と組み合わせて利用します。
cron でなくとも定期実行させる環境を用意できれば、それぞれの方法で動作可能です。
UNIX/Linux 等のシステムを利用している方は、自前の cron 環境で定期実行が楽だと思います。
Windows で動作させる場合は、「at」や「schtasks」という定期実行機能があるようです。僕は試したことがありません。もし試した方が居れば結果を教えてください → mail2weblog-question@lists.sourceforge.jp)。
Heroku を利用できる状態にしていることが前提です。
設定を済ませた後に、以下のコマンドを実行して mail2weblog を Heroku にデプロイし、ワークプロセスを起動してください。
bundle install git init git add . git commit -m "update" heroku create --stack cedar git push heroku master heroku scale m2w=1
Windows を利用している方は、install4heroku.bat が以上のコマンドを実行してくれます。
dyno の調整は自己責任で行なってください。
インストールを複数回実行すると dyno 数が増えて料金が発生する場合があります*2。
mail2weblog が Heroku で動作する仕組みについては以下を参照してください。
以上で基本的な設定は完了です。
mail2weblog は動く状態にあります。より高度な設定としてお好みの環境にカスタマイズ可能です。
より便利に利用するためには、以下のより高度な設定を読んでください。使い慣れた頃に読むと良いでしょう。
以下のページを参照してください。