長南洋一
cyoic****@maple*****
2014年 8月 10日 (日) 19:00:31 JST
長南です。 ご意見ありがとうございます。 NOKUBI さんのメールより [JM:01037] > >> この「is provided for backward compatibility with older installations. >> (昔にインストールされたシステムに対する互換性を保つために用意された。)」 >> ですが、訳文も原文も意味がよく分かりません。どういうことなんですか。 > > "older installations"は既存のスクリプト的なものを想定しているのではな > いでしょうか。そのようなものが手直しなしで動くように、という配慮の意味 > だと思います。 具体的にはそういうことなんでしょうね。納得できます。 手元に、たまたま古い FreeBSD の man pages があるのに気づきました。 ja-man-doc-7.3.20100324.tbz というパッケージで、それには、atd の man page がなく、atrun.8 には、こんなことが書いてありました。 > 解説 > atrun コマンドは at(1) でキューに入れたジョブを実行するコマンドです。 > > atrun が 5 分毎に起動されるようにするために、 root の crontab(5) > ファイル /etc/crontab に、 > > */5 * * * * root /usr/libexec/atrun > > という設定を含めておく必要があります。 > > 呼び出しが起きるたびに atrun は、小文字のキューの中のジョブのうち、 > 実行開始時間を過ぎたものすべてを開始します。 さらに、直前の 1 分間 > の負荷平均値 (load avarage) が指定した限界値より小さい場合、 > 優先順位が最も高いバッチジョブ (大文字のキューで表されます) ひとつを > 開始します。 ついでに、[JM:01029] で引用した Linux jounal の「Linux Job Scheduling」 の 記事の一部を再掲しておきます。 > Old versions of Linux used a program called “atrun”, which was > run in root's crontab once a minute to execute at requests. うんと具体的に言うなら、atd というデーモンを使わず、at で登録した ジョブを cron 経由で実行しているところでも (しかも、そのやり方を 維持しようとしているところでも)、このバージョンの at パッケージが 使えるように、atrun コマンドを提供している、ということなのでしょう。 では、installations というのは、何なんでしょう。「設置、設備」という 一般的な意味なんでしょうか。要するに、「システム」ですね。 それとも、古いバージョンの at パッケージたちのインストール、ということ なんでしょうか (言い換えれば、これまでに何度かインストールされ直した 古いバージョンの at パッケージということで、その場合、crontab に atrun の記述が存在している可能性がある)。 正確で、かつわかりやすい訳を考えるとなると、かなり難しそうですが、 翻訳者さんの御判断にお任せします。 -- 長南洋一