VIPcheckリソースエージェントとは、共有ディスクを使用しないHeartbeatクラスタモデルで有効なリソースエージェントです。
インターコネクトLAN切断時は、相手ノードを故障と判断し、両系でリソースを起動しようとしますが、サービスLAN側の仮想IP(VIP)を確認する機能により、クラスタの両系でリソースが起動してしまう事象を防止する事が出来ます。
そのため共有ディスクが無く共有ディスク排他制御機能(hb-sfex)が使用できないクラスタモデルでも、インターコネクトLAN切断時のリソースの2重起動を防ぐことが可能です。
※ VIPcheckリソースエージェントは、UltraMonkey-L7プロジェクトで開発されました。
IPv6対応の VIPcheckバージョン1.1 は、拡張リソースエージェント・プラグイン(hb-extras)に含まれるため、hb-extrasのrpmインストールを行うと、VIPcheckリソースエージェントもインストールされます。
バージョン1.0, 1.1 共通で、以下の手順でインストールします。
# chown root VIPcheck # chgrp root VIPcheck # chmod 755 VIPcheck
# cp -p VIPcheck /usr/lib/ocf/resource.d/heartbeat/.
確認する仮想IP(VIP)を、192.168.xxx.yyy とした場合、以下のように primitive を設定します。
operations については、startのみを設定し、monitor, stopは設定しません。
<primitive id="prmVIPcheck" class="ocf" type="VIPcheck" provider="heartbeat"> <instance_attributes id="prmVIPcheck_instance_attrs"> <attributes> <nvpair id="atr:VIPcheck:ex:VIPcheck:target_ip" name="target_ip" value="192.168.xxx.yyy"/> <nvpair id="atr:VIPcheck:ex:VIPcheck:count" name="count" value="1"/> <nvpair id="atr:VIPcheck:ex:VIPcheck:wait" name="wait" value="10"/> </attributes> </instance_attributes> <operations> <op id="op:VIPcheck:ex:VIPcheck:start" name="start" timeout="90s" on_fail="restart" start_delay="4s"/> </operations> </primitive>
[PageInfo]
LastUpdate: 2010-02-02 08:50:59, ModifiedBy: takayukitanaka
[Permissions]
view:all, edit:login users, delete/config:members