How to install TRX-305 DSP Framework "Hirado"

開発用OSの準備

開発環境としてUbuntu 14.04 LTS 32bit版を使います。日本語版でも英語版でもかまいません。

必ず32bit版を使ってください。64bit版の場合はツールインストーラが正しく動作しません。インストール先はVMware Playerで構いません。

ビルド用ツールのインストール

Ubuntuのインストールが終わったらツールをインストールします。インストールには専用のインストーラを使います。Ubuntuの中から以下のリンクにアクセスして、インストーラをダウンロードしてください。
インストーラーは圧縮ファイルですので解凍します。istallディレクトリが現れますので、シェルを使って中に入り、install スクリプトを実行します。実行が始まるとパスワードを要求しますので、Ubuntuのログイン・パスワードを入力してください。また、インストールして良いか聞いてきた場合は良いと回答してください。

インストールが終わったら動作を確認します。新しいシェルを開き、以下のコマンドを実行してください。

bfin-elf-gcc -v

正しくインストールが終わっていれば、コンパイラのバージョン情報が表示されます。

Hiradoフレームワークのビルド

ビルド用ツールの準備が出来たらHiradoを取得してビルドします。Hiradoは以下のリンクからダウンロードしてください。
インストーラーは圧縮ファイルですので解凍します。hiradoディレクトリが現れますので、シェルを使って中に入ります。次にコンフィギュレーション・スクリプトを走らせます。

./configure_project

コンフィギュレーションが終わったら、フレームワークをビルドしてください。

make

これでビルドは完了です。ビルドが終わるとdsp.srcが生成されます。このファイルはTRX-305のSHマイコンのソースです。他のソースと一緒にコンパイルすることで、TRX-305のファームウェアに組み込むことが出来ます。

動作テスト

配布されているHiradoには、サンプルとして二つの復調アルゴリズムが入っています。
  • AM : 単純な振幅変調のサンプルです。AGCが入っておらずラジオの復調は出来ませんが、ループバックのトーンを復調できます。
  • SAM : 単純なトーンジェネレーターです。復調はしていません。880Hzのトーンを生成します。
これらの機能が正しく動作しているならば、フレームワークはTRX-305に正しく組み込まれています。