ユーザーズマニュアル

Nimbus IDE Version 0.9

もくじ

必須環境

  • JDK 1.5+
  • Eclipse 3.4+

インストール

  1. Eclipseのメニューから Help > Software Updates を選択
  2. Add Site ボタンをクリックして、http://nimbus-ide.sourceforge.jp/updates/ を登録
  3. Nimbus > Nimbus IDEをチェックして Install ボタンをクリック!

BeanFlowエディタ

BeanFlowは、Nimbusのjp.ossc.nimbus.service.beancontrol.interfaces.BeanFlowInvokerによって呼び出されるJavaオブジェクトの処理フローです。この処理フローは、BeanFlow定義ファイルと呼ばれるXMLファイルによって定義されますが、BeanFlowエディタはこのBeanFlow定義ファイルをグラフィカルに表示するとともにJavaオブジェクトや定義内容を参照するための便利な機能を提供します。

BeanFlow定義の作成

  1. 作成するディレクトリをナビゲーターやパッケージエクスプローラで選択
  2. Eclipseのメニューから File > New > Other を選択
  3. Nimbus > BeanFlow を選択
  4. 最初に表示するフロー名を入力し Finish ボタンを選択

フローの作成

フローは、BeanFlowにおける1つの処理フローを表します。1つのBeanFlow定義ファイルには複数のフローを定義することができます。

  1. 既存のフローを選択(画面上の何も無い部分をクリック)
  2. 右クリックして、フロー > 追加 を選択

フローの編集

フローのトランザクション設定

  1. 既存のフローを選択(画面上の何も無い部分をクリック)
  2. 右クリックして、フロー > トランザクション のドロップダウンメニュー を選択

リソースの作成

リソースは、データベースコネクションやJMSコネクションなどのトランザクションリソース表します。トランザクションリソースは、BeanFlowによってコミット/ロールバック、コネクションのクローズが自動的に行われます。リソースには、Nimbusサービス定義に定義されたリソースファクトリサービスを設定する必要があります。

  1. Palette から リソース を選択
  2. フロー(画面上の何も無い部分)をクリック

リソースの編集

リソース名の変更

  1. リソースを選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

リソースファクトリサービスの選択

  1. リソースを選択
  2. 右クリックして、参照 > サービス を選択

ステップの作成

ステップは、フロー内の処理単位(ステートメント)を表します。ステップには、通常処理対象となるステップターゲットを設定する必要があります。
ステップの実行結果は、結果で表します。結果を定義しないステップは参照されたとしても何も返しません。フローのは最後に参照されたステップの結果を出力値として返します。

  1. Palette から ステップ を選択
  2. フローの開始点と終了点の間に引かれている矢印の上をクリック

ステップの編集

ステップ名の変更

  1. ステップを選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

ステップターゲットの選択

  1. ステップを選択
  2. 右クリックして、参照 のドロップダウンメニューを選択
  3. ダイアログからステップターゲットを選択

プロパティの選択

  1. ステップターゲットを選択していない場合は選択する
  2. ステップを選択
  3. 右クリックして、プロパティ を選択

メソッドの選択

  1. ステップターゲットを選択していない場合は選択する
  2. ステップを選択
  3. 右クリックして、メソッド を選択

結果を作成

  1. ステップを選択
  2. 右クリックして、結果 を選択

プロパティの編集

プロパティは、ステップターゲットのプロパティ(setter/getterメソッドのset/getプリフィクスを除いた名前)を表します。

データの設定

  1. プロパティを選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

ステップ参照やリソース参照などの設定

  1. プロパティを選択
  2. 右クリックして、参照 のドロップダウンメニューを選択

パラメータの編集

パラメータは、ステップターゲットやフロー呼び出しの引数を表します。

データの設定

  1. メソッド引数を選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

ステップ参照やリソース参照などの設定

  1. メソッド引数を選択
  2. 右クリックして、参照 のドロップダウンメニューを選択

フロー呼び出しの作成

フロー呼び出しは、編集中のフローの外部に定義してあるフローの呼び出しを表します。

  1. Palette から フロー呼び出し を選択
  2. フローの開始点と終了点の間に引かれている矢印の上をクリック

フロー呼び出しの編集

フローメソッド引数の編集

  1. フロー呼び出し を選択
  2. 右クリックして、パラメータ を選択

条件分岐の作成

条件分岐は特定の条件下でのみ実行されるステップ群を表します。

条件分岐の条件にはJEXLで表現される式を記述します。条件式の結果は必ずブール値でなければなりません。
ステップの実行結果や入力値などを参照する場合は、以下のように表現し、それらを@(アットマーク)で囲みます。

  • ステップ
    ステップの参照では、ステップの対象と結果を参照する事ができます。
    • ステップの対象 : @ステップ名.target@
    • ステップの結果 : @ステップ名.result@ または @ステップ名@
    • この要素の親要素ステップの対象:@this@
また、ステップの対象及び結果のプロパティを参照する事もできます。その場合は、上記の表現の後に、プロパティを表現する文字列を指定します。
例 : @ステップ名.hoge[0].fuga@
  • フローの入力
    フローの入力を参照する場合には、@input@と指定します。ステップの参照と同様にフローの入力のプロパティも指定できます。
  • 繰り返し変数
    繰り返し変数を参照する場合には、@var(変数名)@と指定します。ステップの参照と同様に繰り返し変数のプロパティも指定できます。
  1. Palette から 条件分岐 を選択
  2. フローの開始点と終了点の間に引かれている矢印の上をクリック

条件分岐の編集

条件分岐の条件の変更

  1. 条件分岐を選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

繰り返しの作成

繰り返しは、繰り返しターゲットに指定したコレクションオブジェクトの子要素を1つずつ取り出しながら実行されるステップ群を表します。繰り返しターゲットには以下のオブジェクトを指定することができます。

  • 配列
  • java.util.Collectionインタフェースを実装したクラス
  • java.util.Enumerationインタフェースを実装したクラス
  • java.sql.ResultSetインタフェースを実装したクラス
  • jp.ossc.nimbus.recset.RecordSetインタフェースを実装したクラス

繰り返しターゲットの子要素はカーソルによって参照します。

  1. Palette から 繰り返し を選択
  2. フローの開始点と終了点の間に引かれている矢印の上をクリック

繰り返しの編集

カーソル名の変更

  1. 繰り返しを選択
  2. 右クリックして、編集 を選択

繰り返しターゲットの変更

  1. 繰り返しを選択
  2. 右クリックして、参照 > ドロップダウンメニューを選択