長南です。 > いろいろ、過去メールを拝見したり、ガイドページを拝見したりして > 理解を深めています。その中で po4a を利用すると "draft" ファイルが > 生成できないためレビューに支障がある、といった問題指摘を拝見 > しました。 その情報はどこにありましたか。 ディレクトリ draft にあるファイルは、古くからの投稿形式の原稿ファイルです。 校正をする人が原文を持っていない場合でも (たいていそうでしょうが)、原文と 訳文を対照できるので便利だということで、こういう投稿形式・原稿形式になった のでしょう。 po4a を使用する場合は、PO ファイルが原稿なのですから、原則として 古い形式の draft ファイルは必要ありません。マニュアルの作成過程で使われ ないのです。レビューの便宜ということなら、投稿に PO ファイルだけでなく、 原文、訳文の roff ファイルを付けた方が、見やすいという点で合理的です。 リポジトリの draft ディレクトリをどう使うかは、po4a を使用する者の間で 目下試行錯誤中だと言えます。 私は、最初のうちは、draft に release と同じものを置いていました (sudo, find など)。tar では、po4a で作った roff ファイルに patch を当てているのですが (私にとって、po4a の addenda は 使いにくいので)、draft には patch を当てる直前の翻訳 roff ファイルを 入れておきました。util-linux では、佐藤さんが投稿なさったバージョン 2.34 の旧形式の原稿が draft ディレクトリに入っています。そして、 po4a ディレクトリには、私がそれを PO ファイルに変換し、翻訳を 修正したものが入り、PO から変換してパッチを当てた完成版の roff ファイルが、release ディレクトリ以下にあるわけです。 私としては、旧投稿形式を使いたい人のために draft ディレクトリを残して おくとしても、po4a を使うのなら、draft ディレクトリは基本的に 使う必要がないと思っています。 LDP_man-pages の場合は、事情が違います。 ここでは、リポジトリ中の LDP_man-pages のトップディレクトリで、make (または、make translate) を実行することで、PO ファイルから draft 以下に roff ファイルが生成されます。そして、レビューが終わったときに、 make release で draft 以下を release 以下にコピーするようになっています。 ですから、リリース時には、(存在すれば) draft 以下と release 以下の 同名ファイルは同じになっているはずです。 という具合に、draft については、いろいろやっているわけです。 説明に間違いがあるかもしれませんが、だいたいそんなところです。 -- 長南洋一