こんにちは。西原と申します。 PacemakerでのSTONITH発行の痕跡については STONITHを実行したノードのログを見るのがよいかと思います。 下記のセミナー資料のP90~P95に echo c > /proc/sysrq-trigger でカーネルパニックを起こした際の動作シナリオが記載されています。 こちらにPacemakerでSTONITHを実行した際のログ出力の記載がありますので参考にしていただければ幸いです。 HAクラスタでできること! Pacemakerの構築運用に役立つノウハウを紹介! http://linux-ha.osdn.jp/wp/wp-content/uploads/OSC2016Kyoto.pdf 1. Pacemakerを起動していなければカーネルクラッシュでコアダンプが正常に出力される 2. Pacemakerを起動しているとカーネルクラッシュでコアダンプが出力されない ことまで確認されているとのことですので、 後は上記のログから 3. 2の際にSTONITH実行のログが出力されており、STONITHが実行された痕跡がある ことの確認が取れれば、 「コアダンプが出力されないのはコアダンプ取得中にSTONITHによりリセットされたためである」 と結論付けてよいのではないかと思います。 以上、よろしくお願いします。 ※ 上記のセミナー資料はLinux-HA Japanより提供している pm_logconvというログ変換ツールを使用している前提でログ出力が記載されています。 pm_logconvの設定については下記のセミナー資料のP64,P65を参照ください 試して覚えるPacemaker入門『PG-REX運用』 (Pacemaker+PostgreSQLによるシェアードナッシング構成運用) http://linux-ha.osdn.jp/wp/wp-content/uploads/OSC2018_Osaka.pdf ※ 一般的にSTONITHを有効にしている場合、 STONITHのリセットによりコアダンプの取得が阻害されることは通常想定される動作です。 STONITHを有効にしつつ、コアダンプの取得も阻害させたくない場合は fence_kdumpというSTONITHリソースを併用し、 「コアダンプ取得が行われている場合にはSTONITHによるリセット処理を行わない」 ような対処を行う必要があります。 fence_kdumpについては下記に設定等が書いてあるようです。 https://documentation.suse.com/ja-jp/sle-ha/15-SP1/html/SLE-HA-all/cha-ha-fencing.html#ex-ha-fencing-kdump ----- Original Message ----- >From: kou kumagai <k.kum****@gmail*****> >To: linux****@lists***** >Date: 2020/7/28, Tue 10:03 >Subject: [Linux-ha-jp] pacemakerでのSTONITH発行の痕跡について > > >みなさま > > >お世話になります。 >初めてのご相談となるため、ご不憫な点はお許しください。 > > > >・構成 >RHEL7.5 >pacemaker-1.1.17-1.el7 >corosync-2.4.2-2.el7 > > >・背景 >pacemakerでクラスタを組んでいるサーバでkdumpを設定し、"echo c > /proc/sysrq-trigger"にてkdumpの出力テストをしておりますが、出力できておりません。 >※非pacemaker環境では、同様の設定で出力ができており、出力しないサーバもpacemakerを停止すれば出力するため、kdump側の設定不備ではなさそうです。 > > >出力できていない原因として、STONITHによりkdump出力の前にリセットされているものと想定しているのですが、裏付けを取る調査方法に苦慮しています。 > > >・ご相談 >STONITHの発行によりkdumpの出力が阻害されていることを裏付ける方法はありますでしょうか? >※pcsコマンドは使用不可です。。。 > > >以上 > > > > > >_______________________________________________ >Linux-ha-japan mailing list >Linux****@lists***** >https://lists.osdn.me/mailman/listinfo/linux-ha-japan > > >