Kentaro Shirakata
argra****@users*****
2005年 6月 5日 (日) 17:46:04 JST
Index: database/arrow diff -u database/arrow:1.1.1.1 database/arrow:1.2 --- database/arrow:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:09 2002 +++ database/arrow Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,5 @@ *arrow +~竹矢 *矢 私は空へ向かって矢を放った, 矢は大地へ落ちたが,場所は分らなかった. Index: database/bag diff -u database/bag:1.4 database/bag:1.5 --- database/bag:1.4 Sun Apr 25 17:52:57 2004 +++ database/bag Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,3 +1,4 @@ +~防水袋 *鞄 *袋 bag Index: database/blzebub diff -u database/blzebub:1.1.1.1 database/blzebub:1.2 --- database/blzebub:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:09 2002 +++ database/blzebub Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,8 +1,8 @@ b*lzebub ベルゼブブ - 「蝿の王」はヘブライ語のBa'alzevuv(ギリシャ語ではBeelzebub) - が変化したものである. もともとこの名前は,辛辣で悪魔の名前 - であると思わせるような単語の綴を間違えたものを誤訳したものだ - と思われる(悪魔には腐敗,破壊,堕落,ヒステリー,混乱を連想 - させるような名前がつけられている). + 「蝿の王」はヘブライ語のBa'alzevuv(ギリシャ語ではBeelzebub)が変 + 化したものである.もともとこの名前は,辛辣で悪魔の名前であると + 思わせるような単語の綴を間違えたものを誤訳したものだと思われる + (悪魔には腐敗,破壊,堕落,ヒステリー,混乱を連想させるような名 + 前がつけられている). [ Notes on _Lord of the Flies_, by E. L. Epstein ] Index: database/croesus diff -u database/croesus:1.1.1.1 database/croesus:1.2 --- database/croesus:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:10 2002 +++ database/croesus Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -2,7 +2,18 @@ croesus kroisos creosote - クロイソス,リディアの最後の金持ちの王.デルファイのオラクル - (参照せよ)が「もしそなたがペルシャを攻撃するならば,強力な帝 - 国を滅ぼすであろう」と述べたあと彼がキルスに攻め込んだとき,彼 - の帝国は 549年に滅んだ. +% Croesus (in Greek: Kroisos), the wealthy last king of Lydia; +% his empire was destroyed when he attacked Cyrus in 549, after +% the Oracle of Delphi (q.v.) had told him: "if you attack the +% Persians, you will destroy a mighty empire". Herodotus +% relates of his legendary conversation with Solon of Athens, +% who impressed upon him that being rich does not imply being +% happy and that no one should be considered fortunate before +% his death. + クロイソス,リディアの最後の金持ちの王.デルファイのオラクル(参 + 照せよ)が「もしそなたがペルシャを攻撃するならば,強力な帝国を滅 + ぼすであろう」と述べたあと549年にキュロスを攻撃した時、彼の帝国 + は滅んだ.ヘロドトスはアテネのソロンとの伝説的な対話について述 + べている.そこでソロンは富が幸せを導くわけではないことと,死ぬ + まではその人が幸運であったと考えることは出来ないと述べてクロイ + ソスに印象付けた. Index: database/drum diff -u database/drum:1.2 database/drum:1.3 --- database/drum:1.2 Fri Jun 14 18:56:26 2002 +++ database/drum Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -太鼓 +*太鼓 *drum* 多くの探検家や旅行者が類人猿の太鼓を発見しているし,そのふしぎ な太鼓をたたく音や,ジャングルの支配者たちの奇怪なお祭り騒ぎの Index: database/gold diff -u database/gold:1.1.1.1 database/gold:1.2 --- database/gold:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:10 2002 +++ database/gold Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,5 +1,7 @@ ゴールド 金 +金貨 +金塊 gold gold piece zorkmid Index: database/ironball diff -u database/ironball:1.1.1.1 database/ironball:1.2 --- database/ironball:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:10 2002 +++ database/ironball Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -鉄球 +*鉄球 鉄の鎖 *iron ball *iron chain Index: database/maud diff -u database/maud:1.1.1.1 database/maud:1.2 --- database/maud:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:09 2002 +++ database/maud Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,6 +1,6 @@ *amnesia maud -記憶喪失 +記憶喪失* ここより立ち去り,来るなかれ 偽りだらけの,思い出は失く 月日は流れ,苦痛が訪ずれ, Index: database/mindflayer diff -u database/mindflayer:1.1.1.1 database/mindflayer:1.2 --- database/mindflayer:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:10 2002 +++ database/mindflayer Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -マインドフレア +*マインドフレア *mind flayer この生き物は人間の体を持つが,口は触手に覆われ,両手には三本の 指を持つ.マインドフレアはテレパシーをもっており,知恵のある生 Index: database/olog-hai diff -u database/olog-hai:1.1.1.1 database/olog-hai:1.2 --- database/olog-hai:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:10 2002 +++ database/olog-hai Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,19 +1,16 @@ オログ*ハイ olog-hai - しかし,第3期の終わり頃には,今まで知られていなかったト - ロル族が南MirkWoodとモルドールの境界になる山々に現れまし - た. + しかし,第3期の終わり頃には,今まで知られていなかったトロル族が + 南MirkWoodとモルドールの境界になる山々に現れました. 彼らは暗黒の言葉でオログ-ハイと呼ばれました. - サウロンは彼等がどこからきたのか知らないまま,彼等を忠実 - な下僕に育てました. - 彼等はトロルではなく,大きなオークだと考える者もいました. - しかし,体も力も強い最も大きなオークと比べても,オログ- - ハイは体も心も全くといっていいほど似ていませんでした. - トロル族は彼らの主人の邪悪な意思でいっぱいでした.堕ちた種 - 族で,強大ですばしこく,凶暴でずるく,石より固いのでした. - 古い黄昏の種族と異なり,彼等は太陽の光を耐えること - ができました. - 彼等はほとんど言葉を話しませんが,知っている言葉はバラド- - デュアの暗黒の言葉だけでした. + サウロンは彼等がどこからきたのか知らないまま,彼等を忠実な下僕に + 育てました. 彼等はトロルではなく,大きなオークだと考える者もい + ました.しかし,体も力も強い最も大きなオークと比べても,オログ- + ハイは体も心も全くといっていいほど似ていませんでした.トロル族 + は彼らの主人の邪悪な意思でいっぱいでした.堕ちた種族で,強大です + ばしこく,凶暴でずるく,石より固いのでした.古い黄昏の種族と異 + なり,彼等は太陽の光を耐えることができました. + 彼等はほとんど言葉を話しませんが,知っている言葉はバラド-デュア + の暗黒の言葉だけでした. [ The Return of the King, by J.R.R. Tolkien ] [ 評論社, 瀬田貞二訳 ] Index: database/pelias diff -u database/pelias:1.2 database/pelias:1.3 --- database/pelias:1.2 Fri Dec 6 02:44:10 2002 +++ database/pelias Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,20 +1,18 @@ ペリアス pelias - コナンはするどく叫んであとずさり,仲間を押し戻した.彼らの - 前には,不滅の憎しみをその目にたたえたSathaの巨大な輝く白 - い姿があらわれた.コナンは狂戦士の猛攻撃にそなえて身を緊張 - させた.輝くファゴットをあの邪悪な表情へおしこみ,その生命 - に切り裂く剣の一撃を加えようとした.しかし蛇はコナンを見て - いなかった.蛇はコナンの肩のむこうの,ペリアスとよばれる男 - をにらみつけていた.ペリアスは腕をくんで立ち,ほほえんでい - た.そして,巨大な冷たい黄色い目から,純粋な恐怖の輝きにゆっ - くりと憎しみが消えていった.コナンがそのような感情を爬虫類 - の目にみたことはかつて一度もなかった. + コナンはするどく叫んであとずさり,仲間を押し戻した.彼らの前に + は,不滅の憎しみをその目にたたえたSathaの巨大な輝く白い姿があら + われた.コナンは狂戦士の猛攻撃にそなえて身を緊張させた.輝くファ + ゴットをあの邪悪な表情へおしこみ,その生命に切り裂く剣の一撃を + 加えようとした.しかし蛇はコナンを見ていなかった.蛇はコナンの + 肩のむこうの,ペリアスとよばれる男をにらみつけていた.ペリアス + は腕をくんで立ち,ほほえんでいた.そして,巨大な冷たい黄色い目 + から,純粋な恐怖の輝きにゆっくりと憎しみが消えていった.コナン + がそのような感情を爬虫類の目にみたことはかつて一度もなかった. - 強風が吹きはらうような渦をまいて,大蛇は消えさった. - 「いったいやつは何に怯えたんだ?」コナンが仲間を不安そうに - 見ながら言った. - 「うろこあるものどもは,死すべき者の目が避けるようなものを - 見るのです」ペリアスが皮肉に言った.「あなたに見えるのは私 - の生身の見かけですが,やつはむきだしの魂を見たのです」 + 強風が吹きはらうような渦をまいて,大蛇は消えさった.「いったい + やつは何に怯えたんだ?」コナンが仲間を不安そうに見ながら言った. + 「うろこあるものどもは,死すべき者の目が避けるようなものを見る + のです」ペリアスが皮肉に言った.「あなたに見えるのは私の生身の + 見かけですが,やつはむきだしの魂を見たのです」 [ Conan the Usurper, by Robert E. Howard and L. Sprague de Camp ] Index: database/piranha diff -u database/piranha:1.1.1.1 database/piranha:1.2 --- database/piranha:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/piranha Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,10 +1,9 @@ ピラニア piranha - これらは「群れ」をなして住んでいる.しばしば,この魚どもは - 川の浅瀬に獲物がやってくるのを待っている.そこでピラニアの - 大集団が攻撃するのである.ピラニアの大集団は大きな動物でも - 殺すことができる….ピラニアの下の歯は上の歯のすきまにぴっ - たりと合い,万力のようなものすごい噛みつきを可能にしてい - る...ピラニアは水中で暴れているいかなるものにでも興味を - 示す. + これらは「群れ」をなして住んでいる.しばしば,この魚どもは川の + 浅瀬に獲物がやってくるのを待っている.そこでピラニアの大集団が + 攻撃するのである.ピラニアの大集団は大きな動物でも殺すことがで + きる….ピラニアの下の歯は上の歯のすきまにぴったりと合い,万力 + のようなものすごい噛みつきを可能にしている...ピラニアは水中 + で暴れているいかなるものにでも興味を示す. [ http://www.animalsoftherainforest.com ] Index: database/portal diff -u database/portal:1.4 database/portal:1.5 --- database/portal:1.4 Sun Apr 25 17:52:57 2004 +++ database/portal Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,10 +1,9 @@ 魔法の入口 *portal - 鏡,絵画,立石,ストーンサークル,窓,この目的のために造ら - れた特別な門など.異界への扉を通じて,大陸の遠く離れた場所 - への移動や,我々の世界との往来が可能になる.異界への扉の正 - 確な仕組みに関しては,ファンタジーランド旅行公社の企業秘密 - となっている. + 鏡,絵画,立石,ストーンサークル,窓,この目的のために造られた + 特別な門など.異界への扉を通じて,大陸の遠く離れた場所への移動 + や,我々の世界との往来が可能になる.異界への扉の正確な仕組みに + 関しては,ファンタジーランド旅行公社の企業秘密となっている. [ The Tough Guide to Fantasyland, by Diana Wynne Jones ] [ ダイアナ・ウィン・ジョーンズのファンタジーランド観光ガイド, 原島文世・岸野あき恵訳, 東洋書林 ] Index: database/potion diff -u database/potion:1.1.1.1 database/potion:1.2 --- database/potion:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/potion Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,16 +1,15 @@ *薬* *potion* - PORTABLE,形容詞【引用の】飲むのに適した.水は飲用に - 適していると言われる.実際,水こそわれわれ人間の天然の - 飲料だと宣言する者もいる.もっとも喉の渇きという事実で - 周知の周期的な病気に苦しむ時のみ,それが美味であるのに - 気がつくのだが.まことにその時の水は妙薬である.もっとも - 未開の人間を除いて,水の代用品の発明くらい,全時代を - 通じ,全世界の国々で,人間が莫大かつ熱心な工夫をこらした - ものは,何ひとつとして見当たらない.水という液体に対する - 一部の人々が抱くこの嫌悪感が,人類の保存本能に基盤を置い - ていないとすれば,それは当然のことだが,非科学的である. - −−つまり,科学がなければ,われわれ人間は,蛇とかヒキ蛙 - と同じになってしまうのだ. - [悪魔の辞典,A.ビアス,奥田俊介,倉本護,猪狩博訳,角川文庫] + PORTABLE,形容詞【引用の】飲むのに適した.水は飲用に適している + と言われる.実際,水こそわれわれ人間の天然の飲料だと宣言する者 + もいる.もっとも喉の渇きという事実で周知の周期的な病気に苦しむ + 時のみ,それが美味であるのに気がつくのだが.まことにその時の水 + は妙薬である.もっとも未開の人間を除いて,水の代用品の発明くら + い,全時代を通じ,全世界の国々で,人間が莫大かつ熱心な工夫をこ + らしたものは,何ひとつとして見当たらない.水という液体に対する + 一部の人々が抱くこの嫌悪感が,人類の保存本能に基盤を置いていな + いとすれば,それは当然のことだが,非科学的である.−−つまり, + 科学がなければ,われわれ人間は,蛇とかヒキ蛙と同じになってしま + うのだ. [ The Devil's Dictionary, by Ambrose Bierce ] + [悪魔の辞典,A.ビアス,奥田俊介,倉本護,猪狩博訳,角川文庫] Index: database/priest diff -u database/priest:1.4 database/priest:1.5 --- database/priest:1.4 Sun Apr 25 17:52:57 2004 +++ database/priest Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,5 @@ 僧侶 +法王 高僧 尼僧 侍者 Index: database/quit diff -u database/quit:1.2 database/quit:1.3 --- database/quit:1.2 Mon Dec 2 04:12:21 2002 +++ database/quit Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,9 +1,8 @@ quit* - Maltar: (…) アカデミーにきて最初の日にならった諺を思いだ - したよ. - Natalie: ええ,知ってる.「勝者は決して中断しないし,中断 - した者が勝利することはありえない」ね. - Malter: なんだって? 違うよ! 「勝者は決して中断しないし,中 - 断した者は地獄の炎にぶちこまれるべきだ」ってのさ. + Maltar: (…) アカデミーにきて最初の日にならった諺を思いだしたよ. + Natalie: ええ,知ってる.「勝者は決して中断しないし,中断した者 + が勝利することはありえない」ね. + Malter: なんだって? 違うよ! 「勝者は決して中断しないし,中断した + 者は地獄の炎にぶちこまれるべきだ」ってのさ. [ Snow Day, directed by Chris Koch, written by Will McRobb and Chris Viscardi ] Index: database/scorpius diff -u database/scorpius:1.3 database/scorpius:1.4 --- database/scorpius:1.3 Tue Feb 24 04:41:09 2004 +++ database/scorpius Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,8 +1,7 @@ 大蠍 scorpius - 古くより蠍座は死,暗闇,邪悪を象徴してきた.蠍座は狩人オリ - オンの殺害者だといわれている.…神々は蠍と狩人をともに星座 - にしたが, たがいに二度と争わないように,天球の反対側に置 - いたのである.蠍座が東の空に昇ると,オリオン座は西へと沈む - のだ. + 古くより蠍座は死,暗闇,邪悪を象徴してきた.蠍座は狩人オリオン + の殺害者だといわれている.…神々は蠍と狩人をともに星座にしたが, + たがいに二度と争わないように,天球の反対側に置いたのである.蠍 + 座が東の空に昇ると,オリオン座は西へと沈むのだ. [ 365 Starry Nights, by Chet Raymo ] Index: database/stair diff -u database/stair:1.1 database/stair:1.2 --- database/stair:1.1 Thu Mar 6 19:48:47 2003 +++ database/stair Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -階段 +*階段 stair* マイロは階段をのぼっていきました.最初は,すごく速く―それから, ちょっとゆっくりと―それからもう少しすぎると,もっとゆっくりと― Index: database/warhammer diff -u database/warhammer:1.3 database/warhammer:1.4 --- database/warhammer:1.3 Sun Sep 21 02:23:03 2003 +++ database/warhammer Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -2,18 +2,19 @@ ウォーハンマー ~mjollnir war*hammer - 激しい戦闘が周囲で行なわれているさなかに,二人はトライデン - ト川の渡り場で相見えたのだった.ロバートは愛用の戦鎚をたず - さえ,大きな枝角つきの兜をかぶっていた.そして,ターガリエ - ン家のプリンスは真っ黒な鎧兜に身をかため,その甲冑の胸当に - は,三つの頭を持つドラゴンの紋章がついていた.その紋章のす - べてがルビーでできており,日光を受けると火のようにきらめい - た.かれらが何度も何度も旋回して激突すると,軍馬の蹄のまわ - りのトライデント川の水が赤く染まった.そしてついに,ロバー - トの激しい戦鎚の打撃が,ドラゴンの紋章とその下の胸を打ち砕 - いた.ネッドがやっとその場面に駆けつけたとき,レーガーは川 - の中に死んで横たわっており,両軍の兵士たちが渦巻く川の水を - かきまわして,かれの鎧から打ち落とされたルビーを拾っていた. + | + 激しい戦闘が周囲で行なわれているさなかに,二人はトライデント川 + の渡り場で相見えたのだった.ロバートは愛用の戦鎚をたずさえ,大 + きな枝角つきの兜をかぶっていた.そして,ターガリエン家のプリン + スは真っ黒な鎧兜に身をかため,その甲冑の胸当には,三つの頭を持 + つドラゴンの紋章がついていた.その紋章のすべてがルビーでできて + おり,日光を受けると火のようにきらめいた.かれらが何度も何度も + 旋回して激突すると,軍馬の蹄のまわりのトライデント川の水が赤く + 染まった.そしてついに,ロバートの激しい戦鎚の打撃が,ドラゴン + の紋章とその下の胸を打ち砕いた.ネッドがやっとその場面に駆けつ + けたとき,レーガーは川の中に死んで横たわっており,両軍の兵士た + ちが渦巻く川の水をかきまわして,かれの鎧から打ち落とされたルビー + を拾っていた. [ A Game of Thrones, by George R.R. Martin ] [ 七王国の玉座, 岡部宏之訳, 早川書房 ] # 七王国の玉座 上, ジョージ・R・R・マーティン, 岡部宏之訳, 早川書房, 2002, p.49 Index: database/were diff -u database/were:1.2 database/were:1.3 --- database/were:1.2 Sun Jun 30 01:31:51 2002 +++ database/were Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -12,18 +12,17 @@ were* human were* *were - 1573年,ドールの議会は法令を公布し,フランシュ・コンテの住 - 人が,その地域を荒らしていた狼人間を狩りたてて殺すことを許 - 可した.人々は「いわゆる狼人間を,いかなる罰金やその他の罰 - 則を負うことなく,発見しうるいかなる場所においても,ジャヴェ - リン,ハルバード,槍,火縄銃,棍棒などで武装し,狩りたてて - 追いかけ,あるいは捕え,焼き,殺す権限を与え」られた.この - 狩りは以下の事実から判断するに,成功したように思われる.す - なわち,翌年,同議会がジャイルズ・ガルニエという男を火刑に - 処す判決を下したことである.ジャイルズは,よつんばいになっ - て森や野原をかけまわり,「金曜日にさえ」子供をむさぼり食っ - たのである.そのあわれな獣人は,教会の祭日に対し,フランス - の豚と同じくらいわずかにしか尊敬の念をもっていなかったよう - だった.フランスの豚は,断食日に子供を喰らうことを信心を理 - 由に我慢したりはしない. + 1573年,ドールの議会は法令を公布し,フランシュ・コンテの住人が, + その地域を荒らしていた狼人間を狩りたてて殺すことを許可した.人 + 々は「いわゆる狼人間を,いかなる罰金やその他の罰則を負うことな + く,発見しうるいかなる場所においても,ジャヴェリン,ハルバード, + 槍,火縄銃,棍棒などで武装し,狩りたてて追いかけ,あるいは捕え, + 焼き,殺す権限を与え」られた.この狩りは以下の事実から判断する + に,成功したように思われる.すなわち,翌年,同議会がジャイルズ・ + ガルニエという男を火刑に処す判決を下したことである.ジャイルズ + は,よつんばいになって森や野原をかけまわり,「金曜日にさえ」子 + 供をむさぼり食ったのである.そのあわれな獣人は,教会の祭日に対 + し,フランスの豚と同じくらいわずかにしか尊敬の念をもっていなかっ + たようだった.フランスの豚は,断食日に子供を喰らうことを信心を + 理由に我慢したりはしない. [ The History of Vampires, by Dudley Wright ] Index: database/wight diff -u database/wight:1.1.1.1 database/wight:1.2 --- database/wight:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/wight Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -ワイト +*ワイト *wight ふたたび正気づいた時,とっさには恐怖感のほかは何一つ思い出せま せんでした.それから突然自分が囚われの身となり,絶望的な状態に Index: database/wolf diff -u database/wolf:1.1.1.1 database/wolf:1.2 --- database/wolf:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/wolf Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -3,6 +3,6 @@ wolf *wolf *wolf cub - 現代の飼い犬の祖先である狼は強力な力を毛むくじゃらの尻尾に - 持っている.狼は,賢く,社会的生活を営む.家族または家族の - 集まった群で行動する.これらの群は獲物を狩るため協力しあう. + 現代の飼い犬の祖先である狼は強力な力を毛むくじゃらの尻尾に持っ + ている.狼は,賢く,社会的生活を営む.家族または家族の集まった + 群で行動する.これらの群は獲物を狩るため協力しあう. Index: database/xan diff -u database/xan:1.2 database/xan:1.3 --- database/xan:1.2 Sun Jun 30 01:31:51 2002 +++ database/xan Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,13 +1,12 @@ ザン xan - 前方になにがあるかを調べるため,彼らは友人の蚊「ザン」をお - くりこんだ.「おまえは道ゆく人間の血を吸う者だから,行って, - シバルバの者どもを刺してこい」と彼らは蚊に言った.蚊は地下 - への暗い道を飛んでおりていった.「死の王」の家に入ると,蚊 - は最初に見かけた人を刺した. + 前方になにがあるかを調べるため,彼らは友人の蚊「ザン」をおくり + こんだ.「おまえは道ゆく人間の血を吸う者だから,行って,シバル + バの者どもを刺してこい」と彼らは蚊に言った.蚊は地下への暗い道 + を飛んでおりていった.「死の王」の家に入ると,蚊は最初に見かけ + た人を刺した. - …蚊はこの男も同じように刺し,彼が叫ぶと,となりにいた男が - 「『たくさん集まった血』よ,どうした?」とたずねた.そこで - 蚊は列にそって飛び,座っている男をすべて刺し,12人全員の名 - 前を知った. + …蚊はこの男も同じように刺し,彼が叫ぶと,となりにいた男が「『た + くさん集まった血』よ,どうした?」とたずねた.そこで蚊は列にそっ + て飛び,座っている男をすべて刺し,12人全員の名前を知った. [ Popul Vuh, as translated by Ralph Nelson ] Index: database/xorn diff -u database/xorn:1.1.1.1 database/xorn:1.2 --- database/xorn:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/xorn Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,5 +1,5 @@ ゾーン xorn - 地の精霊の遠い従姉妹にあたる.ゾーンは体を構成する細胞を - 移動させ物体の内部に浸透する能力を持つ.これにより,壁や - 障害物を自在に通り抜ける能力を持つ. + 地の精霊の遠い従姉妹にあたる.ゾーンは体を構成する細胞を移動さ + せ物体の内部に浸透する能力を持つ.これにより,壁や障害物を自在 + に通り抜ける能力を持つ. Index: database/ya diff -u database/ya:1.1.1.1 database/ya:1.2 --- database/ya:1.1.1.1 Thu May 30 00:26:11 2002 +++ database/ya Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,4 +1,4 @@ -矢 +竹矢 ya 侍の使用する矢である.矢は真直な竹から作り,矢じりは堅い鉄で ある. Index: database/yeti diff -u database/yeti:1.2 database/yeti:1.3 --- database/yeti:1.2 Thu May 30 01:45:24 2002 +++ database/yeti Sun Jun 5 17:46:03 2005 @@ -1,16 +1,15 @@ イェティ yeti - 「忌まわしい雪男」またはイエティは,20世紀の真に正体不明な - 巨大動物のひとつである.それは大きく毛深い二足動物であり, - アジアのヒマラヤ山脈地域に棲息している.「忌まわしい雪男」 - に関する話は大小の神秘にみたされているが,もっとも難解なこ - とのひとつは,なぜそんなおそろしい名前になったか,というこ - とである.この生物はとりたてて忌まわしいというわけでもない - し,必ずしも雪の中に住んでいるわけでもない.イエティという - のはチベット語で,ヒマラヤ山脈に実在する正体不明の動物か, - あるいは山の精か悪魔を意味するようだが,確かなことはわから - ない.そして西洋人がイエティを求めてうろつきまわるようになっ - て半世紀近くになってからというもの,この化物にまつわる本来 - の土着の伝統は,ますますごちゃまぜで混乱したものになってし - まった. + 「忌まわしい雪男」またはイエティは,20世紀の真に正体不明な巨大 + 動物のひとつである.それは大きく毛深い二足動物であり,アジアの + ヒマラヤ山脈地域に棲息している.「忌まわしい雪男」に関する話は + 大小の神秘にみたされているが,もっとも難解なことのひとつは,な + ぜそんなおそろしい名前になったか,ということである.この生物は + とりたてて忌まわしいというわけでもないし,必ずしも雪の中に住ん + でいるわけでもない.イエティというのはチベット語で,ヒマラヤ山 + 脈に実在する正体不明の動物か,あるいは山の精か悪魔を意味するよ + うだが,確かなことはわからない.そして西洋人がイエティを求めて + うろつきまわるようになって半世紀近くになってからというもの,こ + の化物にまつわる本来の土着の伝統は,ますますごちゃまぜで混乱し + たものになってしまった. [ The Encyclopedia of Monsters, by Daniel Cohen ]