Kentaro Hayashi
hayas****@clear*****
2016年 10月 29日 (土) 12:02:02 JST
今日は肉の日ですね。 Groonga 6.1.0をリリースしました! http://groonga.org/ja/blog/2016/10/29/groonga-6-1-0.html 今回のリリースでは、dump結果の利便性を高めるために非互換な変更が入って います。ただしそのことによってリストアには影響ありません。 # 変更内容 主な変更点は以下の通りです。 * Ubuntu 16.10 (Yakkety Yak)をサポートしました * dump結果をテーブル名順に出力するようになりました * インデックスカラムに関するドキュメントを追加しました 細かな変更点についてはニュースをご確認下さい。 http://groonga.org/ja/docs/news.html#release-6-1-0-2016-10-29 以下、主な変更点について紹介します。 ## Ubuntu 16.10 (Yakkety Yak)をサポートしました 今回のリリースでは、先日公開されたUbuntu 16.10 (Yakkety Yak)をサポートしました。 Ubuntuでのインストール方法は、次のドキュメントを参照してください。 http://groonga.org/ja/docs/install/ubuntu.html ## dump結果をテーブル名順に出力するようになりました これまでは、dump結果のテーブル名に関して、ID順に出力していました。その ため、スキーマ変更などでテーブルの追加や削除を繰り返したりしている場合 には、そうでないデータベースと比べたときに(最終的なスキーマが同じでも) dump結果が異なることがありました。これは、dump結果を元に差分をとるよう な場合にあまり嬉しくない挙動でした。 そこで、今回のリリースでは、dump結果をテーブル名順に出力するようになり ました。参照型のカラムを含んでいる場合には、それも考慮されるようになっ ています。これは非互換な変更ですが、ユーザーの利便性を向上させるために そのようにしています。リストアするときには影響ありません。 ## インデックスカラムに関するドキュメントを追加しました 今回のリリースでは小さな or 中サイズのインデックスカラムに関するドキュ メントを追加しました。機能自体は以前のリリースから入っていたのですが、 具体的な使い方のドキュメントがありませんでした。 そこで今回はその使い方について説明します。データベースに保存しているデー タのうち、インデックス対象のデータがある程度小さいことがわかっている場 合に使えるやり方です。うまく活用できれば、メモリー使用量を減らすことが できます。やり方は2つあります。 * 小さなインデックスカラムを使う * 中サイズのインデックスカラムを使う 小さなインデックスカラムは、10億レコードに達しないことがわかっている場 合に使えます。デフォルトのインデックスカラムに比べてメモリー使用量を 1/256へと削減が見込めます。 例えば、次のように、flags パラメーターに COLUMN_INDEX|INDEX_SMALL を指定します。 column_create --table Ages --name people_age_small_index \ --flags COLUMN_INDEX|INDEX_SMALL --type People --source age People テーブルのレコード数がたかだか数百万程度であれば適用できます。 中サイズのインデックスカラムは、スカラーの固定サイズのカラム1つであれ ば、10億レコードのインデックスも作成できます。デフォルトのインデックス カラムに比べてメモリー使用量を5/24へと削減が見込めます。他にも適用する ための条件がいくつかあるので詳細は「中サイズのインデックスカラムを作成」 の項を参照してください。 http://groonga.org/ja/docs/reference/commands/column_create.html#create-a-medium-index-column 例えば、次のように、flags パラメーターに COLUMN_INDEX|INDEX_MEDIUM を指定します。 column_create --table Ages --name people_age_medium_index \ --flags COLUMN_INDEX|INDEX_MEDIUM --type People --source age ## イベントのおしらせ 「MySQLとPostgreSQLと日本語全文検索3」開催のお知らせ[1]という記事でも お伝えしましたが、今日は日本語全文検索を取りあげたイベントが開催されま す。第3回となるイベントですが、今回でこのシリーズの最終回です。 * 「三木会 Mroonga開発者が来たぞ!」 * 申し込みページ http://www.insight-tec.com/events-seminars/20161117_3moku.html * 日時 2016-11-17(木)19:30 - 21:30 * 場所 株式会社インサイトテクノロジー 大阪支店 大阪市北区大深町3-1 グランフロント大阪 ナレッジキャピタルタワーC 11F * 概要 お酒を片手にMroonga開発者自らMroongaについて紹介するイベントです。 事前にイベントページから参加申し込みが必要となっています。 興味があればぜひご参加ください! 以下は今回のリリースの変更点です。 ## 改良 * [dump] ダンプ結果をloadするテーブル名の出力順をIDではなく、名前順に しました。これは非互換な変更ですが、dump結果を比較しやすくできます。 * [table_create][column_create] 古くなっていた記述を実行例も含めて改訂 しました。英語版に加え、より小さなサイズのインデックスカラムに関する 節も公開しました。 * [実験的][httpd] groonga-httpd.confの設定をカスタマイズするのにmruby をサポートしました。 * [windows] バンドルしている Groonga Admin を 0.9.5に更新しました。メ モリ使用量が大幅に減っているのでアップグレードを推奨します。このバー ジョンでは、Groonga 5.0.8以前をサポートしていないことに注意してくだ さい。 * トークンとそのIDをエラー時にログに記録するようにしました。 [Gitter:groonga/ja:58043f77614116a2568d529c] [torinkyさんが提案] * [テーブル] レコードIDの最大値の記述を更新しました。 * [mruby] time の値を保持する mrb_value を grn_bulk へ変換できるように しました。 [GitHub:#607] [村上さんがパッチ提供] * [ubuntu] Ubuntu 16.10 (Yakkety Yak)をサポートしました。 * [httpd] バンドルしているnginxのバージョンを1.11.5に更新しました。 ## 修正 * インデックスカラム名がログに記録されるかわりに、インデックスカラムの テーブル名が記録されている不具合を修正しました。 * 意図せず "invalid cursor error" がログに記録される不具合を修正しまし た。[Gitter:groonga/ja:57f2ff87d45d7f0f525e2216] [torinkyさんが報告] * 静的インデックス構築時にメモリリークする問題を修正しました。 * [hash] 数多くのトークンフィルターが設定されている場合にメモリリーク する問題を修正しました。 * [select] 数値から始まる誤ったカラム名をoutput_columns に指定したとき に無視されずにシンタックスエラーとなる不具合を修正しました。 ## 感謝 * torinkyさん * 村上さん -- Kentaro Hayashi <hayas****@clear*****> -------------- next part -------------- テキスト形式以外の添付ファイルを保管しました... ファイル名: 無し 型: application/pgp-signature サイズ: 801 バイト 説明: 無しDownload