ClamdOmitScan は定期スキャン用の ClamAV の clamd を利用した高速スキャンコマンドです。 clamdscan のように clamd を利用しながらも clamscan のように振る舞います。そして、更新が無いファイルを同じバージョンのウィルスデータベースでスキャンすることや一定期間(デフォルトは 4 週間)スキャンして問題がなかったファイルのスキャンを省くことによって二回目以降のスキャンを高速化します。 Perl 5.8 以上が使用できる UNIX 系 OS で使用できます。 このバージョンから Mac OS X のリソースフォークのスキャンをサポートしました。ClamAV 関連でリソースフォークをスキャンできるものは私が知る限り皆無でした。 1.0.1 からの変更点は次のとおりです。 * Mac OS X のリソースフォークサポート。 リソースフォークをスキャンするためには Perl モジュール Sys::Filessystem が 必要です。 * サポートされないオプションが渡されたときの終了ステータス新設。 * バージョン番号を v1.1 に変更。 * パス名を出力するとき普通の文字でない ascii 文字を ? に置き換えるようにした。 これは CR や BS などがファイル名に含まれていても表示が乱れないようにする ための措置です。 * エラーメッセージを幾つか改善。 * UNIX ドメインソケットで clamd に接続していて、clamd が 127.0.0.1 以外の アドレスでのみ接続を受け付けるように設定されている場合、スキャン対象の ファイルのファイル名に CR や LF が含まれていると clamd へデータの送信が できない現象を修正。