[Anthy-dev 3793] Re: feature/alt-depgraph-new: calctrans/divide.sh

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Jun Oizumi vagus****@gmail*****
2010年 6月 23日 (水) 00:48:03 JST


大泉です。

見て頂き、ありがとうございます。

2010/6/22 NIIBE Yutaka :
> この変更によって、コーパスから1文節ごとのものと2文節ごとのものを作って、
> これまでの生のコーパスに加えて proccorpus の入力となる、という理解で正
> しいでしょうか。

はい。

> これまでのコーパスでの加点に加えて、一文節でも加点され、二つの文節の結
> びつきでも加点される。... ということだと思うのですが、ここでやりたい処
> 理は、コーパスとして加点(だけ)ではないのでしょうか。

ええと、まず、

>        |新しい|朝が|来た|

は、proccorpus 処理時(でいいのかな?)には

  <文頭>|新しい|朝が|来た|<文末>

として処理され、各文節に対して、前後2文節との情報(共起確率?)が計算されるそうです
(G-HAL 氏の解説を読んだ自分の理解では(^^; )。
つまり、この例では、「朝(が)」は、「<文頭>」「新し(い)」「来(た)」「<文末>」の4つに対する
情報を得ている(らしい)。

それで、divide.sh はこのうちの

 ・普通の語だけでなく、<文頭>、<文末> という特殊文節(?) に対しても計算される

という点に着目して行ってみている実験です。

おおまかに説明すると、

 ・「しんぱいでしょうね」「かんどうでしょうね」が「心肺でしょうね」「完動でしょうね」
  とかになった(辞書では「心配」「感動」が先頭)
     ↓
 ・現在の anhty はコーパスから計算した値に従って、辞書での並び順をバンバン
  ひっくり返す(それ自体は別に間違ったことではないと思うが、不適切にひっくり返す
  のは頂けない)
     ↓
 ・ 「心配でしょうね」「感動でしょうね」が例文にないために正しく候補選択できて
  いないのではないか?
  正しい変換が何か分からないから、単純に「最もありそうな品詞コードのもの」を
  先頭に出してるだけではないか
     ↓
 ・試しに、「心配でしょうね」「感動でしょうね」を例文に登録してみたら、正しく出せる
  ようになった。
     ↓
 ・恐らく、既存の例文に1~2文節のものが少なくて、
   <文頭>|文節|<文末>
   <文頭>|文節|文節|<文末>
  みたいな場合に、候補をどう並べていいか分からないからだろう
     ↓
 ・手っ取り早く試してみるために、既存の例文を分割してやろう

というのが思考の流れです。

ただ、そもそも前提となっている理解(「普通の語だけでなく、<文頭>、<文末> という
特殊文節(?) に対しても計算される」)が合ってるいるか自信がないですし、合っていたと
しても、「手っ取り早く試す」ための手抜き実験なので、こんなことをしなくても正しく変換
できるようになるなら、ない方がいいと思います。

「何をやりたかったのか」をご理解頂ければ、私としてはそれで十分です。

Ubuntu PPA 版に入っている 18-anthy-dimension-tweak-orig.dpatch は

http://blog.goo.ne.jp/ikunya/e/6425242f371b3b8dec50683d56b592d9
> ・候補の選択をいじるパッチ(だったかな?)

だそうですので、もしこれを当てれば候補選択がまともになるのなら、divide.sh は
不要だと思っているのですが、現在 compound.t のマージ作業で手一杯で時間が
取れず、試せてません…




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