yusuk****@cheru*****
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2005年 6月 5日 (日) 12:31:50 JST
田畑です。 CodeFestというイベントに行って、中国人の方に中国語の入力システムの 状況について聞くことができましたので、参考のために報告します。 内容に間違いがある場合、それは多分、私の英語力か記憶力の問題です。 以前は中国語のWindowsに付属していたIMEの品質がそれほど良くなかった ため、多くの人が紫光というソフトをインストールして使っていたようです。 この紫光と似た操作感覚をLinux等で実現したのがfcitx(fcim, scim-fcitx)です。 最近はWindowsのIMEの品質が向上したため、多くの人がそちらを使うように なりつつあるそうで、scim-chinese (scim-pinyin)はそれに似た操作性を 持っており、新しいユーザはこっちを使うのではないかという話でした。 他にWubi(五筆)というものもあって、これは文字の形から入力するもので 候補選択がいらないため、文章を沢山書く人に利用されているとのことです。 日本企業に勤務されている方で、scim-anthyとscim-chineseを切替えて 色々と作業されているのを見るのはanthy作者としてとても幸せでした。 #scimでなくて、uimだったらもっと嬉しかったのですが、 #それは望みすぎかもしれませんね。 scimとuimの開発者同士で議論を始めてから、だいたい1年間でこれほどの 成果を出すことができたことを嬉しく思います、またパッケージングや バグ報告等を行なってくださる皆様に感謝しています。 追記: 変換エンジン(anthyやscim-chinese)とフロントエンドの間の相性問題 (エンドユーザには、複数ユーザのデータが混ざってしまったり、変換 エンジンが本来持つ単語登録、学習やカスタマイズ機能が封じられて しまったりする、といった形で見える問題です。バックエンド側に 対しては実装の制約、複雑化というインパクトがあります。) というものが存在するのですが、僕もJames Suも十分な説明ができて いません。無駄な議論をするよりは良い物を作っていくことが重要だと 思っています。 -- CHAOS AND CHANCE! Yusuke TABATA (yusuk****@cheru*****)