Yukihiro Nakai
ynaka****@redha*****
2004年 6月 16日 (水) 20:13:31 JST
On Wed, 16 Jun 2004 15:24:48 +0900 TOKUNAGA Hiroyuki <tkng****@xem*****> wrote: > On Wed, 16 Jun 2004 02:08:29 +0900 > Yukihiro Nakai <ynaka****@redha*****> wrote: > > > 書いておいてなんですが、自分もAnthy/UIMに対して思い込みや憶測があるよ > > うな気がしてなりません。ということで、以下の認識は正しいのかどうか、教 > > えていただけませんか。 > > > > ・Anthy/UIMは、他の入力メソッドフレームワークの存在を認めない。 > > 認めないと言うのはどういう意味ですか?それによって答えは変わってきます。 > > 存在を認識する、存在を認める(許可すると言うニュアンスを含む)、uim以上 > の価値を認める、などなど。 他のフレームワークに対応するためのコードや工夫を受けつけてくれるかどうか、 でどうでしょう。例えば、IIIMFにコードを再利用したとして、IIIMFだけで発生する 特有の問題の修正を受けつけてくれるでしょうか。またIIIMFではなくて他の別の未知の ものであるとどうでしょう。 MS社の場合ですと他社のソフトウェアの存在を認めず、否定するような行動を取ったり します。もしかすると理由は合理的なもので悪意はないのかも知れませんが、他からみると そう感じてしまうケースが多いようです。 > > ・IIIMFのAnthyのLanguage Engineが存在することは推奨されない。 > > 私の推測ですが、現在のIIIMFのままならば推奨されないでしょう。 > > > ・UIMとIIIMFとのブリッジ、uim-iiimfが存在することは推奨されない。 > > uim-iiimfとはどういうものですか? 徳永さんの下の仮定の通りです。 > uim-iiimfがuimを利用するIIIMF用LEの実装を指すものと仮定して話を進めま > す。他のcommitter諸氏がどういうかは知りませんが、私は推奨しません。uimと > IIIMFは両方ともIM用のフレームワークであり、uim-iiimfの存在はユーザを混乱 > させるだけです。そんなものをつくるぐらいならAnthyのIIIMF用LEだとか、 > PRIMEのIIIMF用LEだとかを作った方がいいです。 理解しました。 > > ・Anthy/UIMのコードは、他のオープンソースなソフトウェアで再利用可能で > > はない。 > > AnthyはGPL、uimはBSDL/GPLのデュアルライセンス(一部他のGPLコードからの > 流用部分に関してはGPLのみ)で配布されています。Anthyに関してはGPL以外を > 採用するソフトウェアでの再利用は難しいでしょうが、uimに関してはオープン > ソース/プロプライエタリに関わらずいくつかの条件を満たせば再利用可能です。 > > > あるいは、再利用することは開発陣の意図に反する。 > > 場合によるでしょう。また、開発陣が泣こうが喚こうが世界の中心で愛を叫ぼ > うが再配布や再利用が可能であるということは、オープンソース/フリーソフト > ウェアの重要な点であると私は考えます。 ライセンスについては理解しましたが、技術的にはどうでしょう。 GNOMEプロジェクトのミゲルが言うには、 GNOMEがCを使うのは、 C++はC++の世界でしか再利用可能ではない LispはLispの世界でしか再利用可能ではない PerlはPerlの世界でしか再利用可能ではない ... だからである、とのことです。 C++はライブラリにすればCから呼べるし他の言語もがんばれば再利用可能かもしれませんが、 Huskellで書いたものをCから呼んでひまわりで再利用、などとやってると余分な手間が 多くなっていきます。 再利用不能なコードを作っても、メリットは限られます。 Anthy/UIMプロジェクトで作ったコードや周辺ツールは、それ以外の世界では無駄になって しまうそうなのですが、この認識は正しいでしょうか。 もっとも、 「Cより生産性が上がるからやっぱりC#」(ミゲル) 「移植性云々なんていうのは、コードを書けないやつのたわごと」(Linus) という考え方もあります。 -- Nakai